「まあ、まだ結婚していないの?これじゃ将来は大変よ」と、まるで女性は誰かに頼って生きるしかないような言い方。台湾の女優、ジョー・チェンが自立した生き方で反論します!


30歳を過ぎると、けっこう頑張ってきた1人の女性として、自分の住まいを見つけたいと考え始めるでしょう。

そしてあなたは、世間はあなたの選択に絶えず口を出してくることを意識せざるをえません。「誰かと付き合っているの?」「そろそろ結婚したら?」「彼氏がいないまま老後を迎えたら心細いのでは?」など、どの言葉にも、女性は誰かに頼らなければならないという「当たり前」があります。

女優のジョー・チェンはトーク番組≪女30+≫で、今の自分のライフステージについて話したとき、選択と住まいについても触れました。もうすぐ40歳で、結婚するつもりはない。自分に住まいを与えることができるから、結婚しない理由を説明しなくてもいいのではないかと、彼女は指摘しました。

写真|≪女30+≫より

女性としての強さ「あなたの居場所は男じゃなくてもいい」

彼女は最初から「女性に居場所を与えるのは男とは限りません」と明言しました。

女の子は小さい頃から、幸せというのは運命の人に出会い、いい妻になり、夫と暮らし助け合ってこれからの人生を送ることだと教えられてきましたが、他人に頼らなくてもいいと教えてくれる人はめったにいないため、自分で住まいを手に入れることができるということを知りません。

ジョー・チェンにとって、既存の価値観から自由になる方法は、自分を信じるようになり、自分のために努力することです。

「自分の面倒がみれるようになるのです。お金持ちになるとか、立派なことをするわけではなく、自力で生きていけるだけのことです。頑張っている女の子はみんな自分で生きていけると言えると思います。」

女性としての強さというのは、みんなが「この道しかないんだ」と言ったとしても、それは自分の望む道ではないことを知っていて、違う道を歩む勇気を持っていることです。誕生日プレゼントと住まいを自分で買うのは、実に達成感のあることです。「あなたが選んだ場所、つくった住まい、あるいはこのソファが居場所なのです」。

そのため、難しいのは、何をするのか、どうするのかということではなくて、何かをする前に女性であることは最もパワフルなことだと信じることです。

「恋をなくしたけど、理想の住まいを手に入れた」犠牲ではなくて選択なのだ

「3、4年連続で、撮影しながら年越しした経験があります。毎日ホテルを変えるので、漂流している感じがしました」がむしゃらに仕事をしていた何年か前の生活を振り返ると、何かを犠牲にしていたと思います。「家族といっしょにいる時間をたくさんなくし、続けられるはずの恋も失いました」。

20代で一人暮らしをし、故郷を離れて勤めはじめ、30歳をすぎると、仕事が絶好調な時期に入ると同時に、人生の分かれ道にたどり着きます。ある人にとって、片方の道は家族との関係です。家族といっしょにいる時間を犠牲にして、どんどん離れてしまい、やっと休めるようになったら、根っこを失っていることに気づきます。ある人にとって、片方の道は恋愛です。デートする暇がない、あるいはこの年になったら理想の恋愛関係になるのが難しくなったことに気づきました。よくない相手と結婚したくないし、男にかまっている暇もないので、結局1人のままでいました。

しかし、これはあなたが時間をたくさんかけて理想の生活を選ぶ過程だとジョー・チェンは強調します。「あの時間は、資産などを蓄えるべき時期だったのです。あまりやりたくない役でもやらなければなりませんでした」お金がたりないし、自分の住まいもないから、止まることは許されません。

ジョー・チェンが強調したいのは、30歳までの人生は選択の連続だということです。彼女がなくしたものは多いですが、なくしたものではなく、自分が選んだものだけを見つめます。これは主導権を取り戻すことだと彼女は定義します。

「あの時間を穏やかな毎日と引き換える」

今の彼女は、仕事を多く受けず、がむしゃらに稼がなくなりました。「住まいを持つと、それに力を入れたくなります」必死に走っていたのは安定した居場所が欲しかったからです。何かを犠牲にしているつもりでしたが、本当は自分を叶えていたのでした。

「彼女はきっと幸せではない」40代の成熟した女性にとって結婚するかどうかは彼女たち自身の選択

もうすぐ40歳になるジョー・チェンは、世間の余計なお世話を耳にするようになり、「どうして幸せだと言っているのに誰も信じてくれないのでしょうか?」といぶかしげに言いました。40歳の女性が今のままでいいから結婚したくないと言っても、みんなは絶対本音じゃないと疑い、スキを狙って価値観を押し付けます。

「女の子として、いつもより多くの敵意を向けられるのです」

しかし彼女は、年齢にかかわらず、やりたいことをすると宣言します。遅いか遅くないかは関係ない、ただ後悔がないよう、自分が選んだ道を歩むだけです。

女性はひとりひとり、独立した個人で興味深い存在なので、仕事に励みたい、恋がしたい、結婚したい、子どもがほしい、自分の家を持ちたい、何をしようとも、世間に言われたからするのではなく、あなたが自分に何がしたいのかと聞くのです。

「自分に聞く」という第1歩はとても大事です。

あなたは自分のためにバリアを張ります。それは誰も入れないためのものではなく、いらない邪魔者を排除し、もっと心地よく自由にこの世界と自分の人生とのつながりを持つためです。それによってあなたは安心感を得ていくでしょう。

30歳になったらどうやって選択するのか、どうやってそれらの選択を通して理想の住まいをつくるのか。

30歳になったあなたは職場では社員で、家では人の娘で、誰かのパートナーであるかもしれません。ここでお話ししたいのは、女性は誰かに頼ってこそ安定した居場所を手に入れるという世間の考えはただの先入観で、作り話なのです。

あなたの生活、役割の切り替えや時間をどのように管理しようが、あなたに生きる実感を与えてくれるのは、ほかの誰でもなく、あなた自身です。物理的にいえば家、抽象的にいえば精神的な根っこ。誰かを通じなくても理想の生活を送れることがわかったその瞬間から、あなたは帰り道の途中にいます。あなたのつくった住まいへの帰り道に。

これを肯定すればするほど、あなたの心の中の住まいは平穏になります。